今日の成分献血では、戻す血が血管から漏れるという、ある意味貴重な?体験をしたんですが……
この他にもう1つ有益な知識を得ました。
中南米で流行るシャーガス病
献血は血が健康でなければならないので、感染症等に関する細かいチェックがあるんですが、今は中南米への渡航、滞在経験のチェックもあるんですね。
少し前はいわゆる狂牛病の関係で、イギリスへの渡航、滞在経験に関するチェックが厳しめだったんですが、それは今は緩和されています。
なぜ中南米なのかというと、シャーガス病という病気の疑いがあるからなのだそうです。
これはクルーズトリパノソーマという寄生原虫が引き起こす病で、症状が一切出ない場合もあれば、長い潜伏期間を経て、心疾患など命にかかわるような症状に陥ることもあるそうです。怖いですね。
このクルーズトリパノソーマは、サシガメという虫が媒介するんだそうです。
日本にもサシガメの仲間がいる。寄生原虫は媒介しないが……
サシガメの仲間は日本にもいます。桜の木のくぼみやウロ、樹皮の裂け目などに群れをなしてジッとしている虫がいるんですよ。それが、ヨコヅナサシガメです。
コイツは多分クルーズトリパノソーマは媒介しないんでしょうね。もし媒介するなら、献血時に中南米に絞ってチェックする意味がないので。
調べてみるとやはりそのとおりで、中南米に生息するサシガメの仲間に、クルーズトリパノソーマを媒介するヤツがたくさんいるよ、ということらしいです。
刺されるとめちゃくちゃ痛いらしい
ただ、サシガメの仲間は、文字通り刺します。そして、かなり痛いのだとか。これは日本にいるサシガメも同じみたいです。
実はこの虫、つい最近になるまで知りませんでした。関東以南を中心に生息しているということなので、ひょっとしたら僕の故郷である東北にはあまりいなかったのかもしれません。
で、何年か前に公園に行った時、桜の木に張り付いているこの変な虫の名前を教えてくれ、と子供たちに尋ねられて、調べて初めてヨコヅナサシガメ、という虫の存在を知ったのです。
当時は、コイツちょっといかついけど、ノンビリしてるから大丈夫だろ、ぐらいにしか思ってませんでした。
でも、あの時調子にのって触ったり、触らせたりしなくて本当に良かった……。いやまあ、積極的に触りたいような姿ではないので、間違ってもそういう行動に出ることは無かったと思いますが。
しかし、知ってしまうと、もう桜の木に不用意にもたれかかったりとかできないですね。表面をよく見てから触ったり、みたいな感じで、妙にオドオドしていまいそうです。
どちらかというと益虫らしい
ところで、このサシガメは他の虫を食べるそうです。木を弱らせる毛虫なども捕食するため、どちらかというと人間にとっては益虫なのだとか。
まあ、ミツバチも刺すけど、花粉の媒介などで人間にとって無くてはならない虫ですからね。
というわけで、サシガメを見たら、木の守り神としてそっとしておいてあげるのがいいのかもしれません。もっとも、あえて関わりたくもないですが。彼ら、木の裂け目とかウロのあたりに密集してジッとしてるんですよね。
愛玩昆虫といえば、やっぱりコクワガタですよねー。
大した世話もしていないのに、1年経ったら増えてましたからね。