もうなんというか、色々とすごい記事ですが、細川たかしは自分がなぜ注目されているのかについて、あまり分かっていないような気がしますね。
みんなは細川たかしがカツラかもしれないから注目しているのか?
今回細川たかしが注目されたのって、厳密に言えばカツラ疑惑じゃないですよね。確か『徹子の部屋』にゲスト出演した際に「まるで出来の悪いカツラをかぶっているかのような、珍しい髪型をしている」ことが、注目された原因だったと思うんですよ。
あの細川たかしのヘアスタイルを見て笑っていた人は、「カツラだから」ではなく「あのヘアスタイルだから」笑っていたわけです。
だから、細川たかしが、あの注目を集めた髪型のままで、僕のこれはカツラじゃない!と力説するのは的外れですよね。本物の毛だろうと、作り物の毛だろうと、とにかくあのヘアスタイルである以上、細川たかしの頭髪は注目され続けるわけですから。
もし細川たかしが、ひと目ではそれと分からない精巧かつナチュラルなカツラを着用していたら、仮にカツラだとバレてしまったとしても、あれほど注目を集めることは無かったんじゃないかと思います。まあ、カツラであることそれ自体を嘲笑する人たちも一定数存在することは確かですが。
ハゲとかカツラとかって面白いの?
ていうか、ハゲとかカツラとかってそんなに面白いんですかね。お笑いにしろギャグマンガにしろハゲもかつらも笑いのネタにしますが、いまいちピンと来ないんですよね。
髪の毛が薄いだけの人って別に面白くないし、街を見渡せばそれこそ無数にいるわけで、珍しくもなんともないですよね。
「突然のハゲ」も多少驚くことはあっても、笑えるかというと微妙ですね。もし目の前で、超絶イケメンが不意にトンビにカツラを掠め取られ、隠していたすだれハゲを晒したとしても、僕はギャグとしては捉えられないんじゃないかと思います。
しかし、一般的なヘアスタイルから著しく逸脱した、珍しい髪型を面白く感じてしまう気持ちは理解できます。だから、細川たかしが、例のヘアスタイルで注目を浴び、面白がられているのは納得がいくんですよ。
カツラをかぶっていない→「潔白」ってどういうこと?
しかし、冒頭で紹介した記事のタイトルに「潔白」とか書いてありますが、カツラをかぶることが悪であるかのような表現には違和感しか感じませんね。
髪の毛が薄かったり生えてなかったりということは別に悪いことではないし、それを気にしてカツラをかぶったとしても、責められるべき点なんて1つもないじゃないですか。
有名人で人前に出る以上、カツラの造形が粗悪で滑稽なら笑われてしまうこともそりゃあるでしょう。嘲笑する人は一定数います。それはある意味仕方のないことです。
でもそれはカツラであることが原因で笑われているのではなくて、その作りが粗悪で滑稽だから笑われてしまうわけです。仮に地毛だったとしても、まったく同じ髪型をしていたらそりゃ注目されるし、笑われますよ。今回の細川たかしがそうだったように。
しかし、細川たかしの「ですから、今日は思い切って短く切ってきました!」というコメントもよく分からないですね。この髪型のポイントは、個々の髪の毛の長さではないですよね。なんかこう、剃る場所と残す場所のバランスにオリジナリティがあるというか……。