突然ですが、子供さんは自転車乗りますか?乗ってるとしたら、メンテナンスってしてますか?
メンテナンスにも色々あって、なかには技術が必要なものもありますが、最低限のメンテをしておくだけで、パンク等のトラブルも無く、長くキレイに乗ることができます。
空気とチェーンオイル
じゃあ最低限のメンテナンスって何なんだ、というと、空気とチェーンオイルですね。
空気は空気入れで空気を入れるだけ、チェーンオイルは、オイルをつけるだけ。簡単なことなんですが、意外と忘れちゃうんですよね。
パンクの原因は、大抵空気圧
これは子供用に限らないんですが、自転車のパンクって、大抵空気が抜けて空気圧が下がった状態で乗った時に起きるんですよ。
どうしてかっていうと、空気が抜けて圧が下がっていると、外側のタイヤをしっかり張ることが出来ないので、衝撃を受け止めきれないんですね。
なので段差に乗り上げたり、砂利道を走ったりした時に、チューブが内外からダメージを受けて傷つき、パンクするわけです。
そもそも、子供用の自転車って小径でタイヤが分厚いものがほとんどなので、踏んだ異物がタイヤとチューブを貫通、みたいなパンクは少ないです。大抵は、空気が抜け気味なのに気付かず乗って、段差などでチューブにダメージ→パンクというケースでしょう。そもそもパンクなどしていなくて、空気が抜けただけ、ということも珍しくありません。
また、空気圧は乗り心地にも影響を与えます。空気圧が下がると乗車時にタイヤが潰れて、道路との摩擦力が増すので、推進力が下がってモッサリするんですね。
逆にパンパンに空気を詰めてタイヤを固くすると、軽快に走ることができます。入れ過ぎると限度はありますが。
空気入れ、どれにする?
ちなみに、うちではこのSERFAS(サーファス) のFP-200を使っています。
SERFAS(サーファス)
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スポーツタイプの自転車に乗らない人は仏式、米式バルブのチューブに空気を入れることはないでしょうから、ホームセンターで売っているような普通の空気入れを使っていると思います。
でも、少しランクを高めるだけで色々とメリットがあります。例えば、車の空気を入れられる+空気圧を測れる、あまり力を入れなくても空気を入れられるので楽、と言ったような。自動車のタイヤのバルブは米式ですからね。
また、力があまり要らない、ということは、子供自身が空気を入れやすい、ということ。空気の管理を子供に任せられます。空気入れが軽いと、子供も面白がって空気入れますね。
ところで、このフロアポンプは空気圧メーターがついているんですが、これは英式バルブのチューブの空気圧は正確には測れません。この製品だから、というわけではなくて、英式バルブのチューブは正確な空気圧が測れない仕様になってます。
ただ、これ以上ポンピングしたらチューブがヤバイ、という目安にはできるので、空気の入れ過ぎによるチューブの破裂は防げます。
また、この空気入れには各種アダプターが付属しており、サッカーボールやバレーボール、浮き輪やビニールプールなどにも空気を入れることができます。1基で空気管理はバッチリというわけですね。
ところで、このフロアポンプは、本気で自転車乗ってる人たちが使うものとしては、グレード的には低いものです。それでもホームセンターで売っているような安物とは性能にだいぶ差があるので、持っていないならこの辺りのグレードのものを選んだ方がいいと思います。高いと言っても、1000円くらいしか変わらないので。
自転車以外の用途では、車の空気入れられるのが地味に便利ですかね。
虫ゴム不要のスーパーバルブに替えよう
タイヤの空気は自然に抜けていくものなので、1週間に1度くらいは空気を入れた方がいいんですが、これが意外に面倒なんですよ。この頻度を下げることができるのが、バルブの交換です。
普通の英式バルブは、虫ゴムという筒状のゴムパッキンで空気を閉じ込めているんですが、これは空気が抜けやすい。おまけに、ゴムの劣化により、長く使うとその効果が薄れていくので、空気が抜けるスピードはどんどん速まっていきます。
ですが、これをスーパーバルブというヤツに替えてやると、空気の抜けるスピードはグンと遅くなります。あと、虫ゴムに比べて劣化もかなり緩やかです。さらに、虫ゴム式のバルブは、空気圧が高まるにつれて空気を入れるのに必要な力が大きくなるんですが、このスーパーバルブはそれに比べるとだいぶポンプが軽く感じられます。非力でもしっかり空気が入れられて、しかも疲れない、ということです。
下の写真の、左側のが虫ゴム式のバルブ、右側のがスーパーバルブです。
そしてこのスーパーバルブ、得られる恩恵の大きさの割に安いんですよ。100均で1パッケージに前後輪の2つ分、つまり1台100円(税抜き)で交換できるわけです。ただ、売れてるのか、在庫切れしている店舗も多いですね。やや割高ですが、ネット通販や自転車屋さんでも買えます。
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ちなみにこのバルブは自転車を替えても、英式バルブならば引き続き使うことができます。子供の自転車は成長に合わせて買い替えていくことになると思いますが、新車に乗り換えるたびに、このバルブは引っ越しさせてやりましょう。それぐらい長持ちします。
チェーンオイルは乗り心地にも大きく影響
次にチェーンオイルですが、子供用にはやはり100均のオイルを使ってますね。
油の注し方はそれほど難しくないと思います。チェーンに油を垂らして、ペダルを回す。チェーンとギアの表面に油が塗布されたら終了です。MTBタイプのものだとオープンなので楽だと思いますが、上の写真のようなカバーがついたタイプの場合、水差しのような形をした容器に入ったオイルの方が注しやすいので、そういう形のものを買ってきましょう。
台風など、強い雨や風にさらされると、油も薄くなりがちです。チェーンにオイルが足りていないとギコギコうるさいし、ペダリングも重くなるので、こまめに注しましょう。油がしっかり注されている自転車は、そうでないギコギコ自転車よりも、乗り心地が格段に良いです。
逆に、あまりギトギトヌメヌメに油を垂らし過ぎても、子供のズボンが汚れたりして厄介なので、その辺は適当な加減で。
ブレーキ、ギア関連はサイクルショップにおまかせ
あと定期的的にメンテナンスの必要があるのは、ブレーキとギア関連だと思いますが、これは基本的に、自転車屋さんに任せちゃった方がいいと思います。
前輪のキャリパーブレーキのシュー交換なんかは簡単に出来ますが……
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ブレーキワイヤーの交換はちょっと面倒なんじゃないかと思います。
とはいえ、何もしないのは危ないので、ブレーキまわりは、年に1回程度を目安に、資格をもった整備士に点検してもらいましょう。普通の自転車屋さんに行けば在籍していると思います。
ギア関連も同様に、細かい調整が必要だったりするので、素人が手を出すと、時間とお金の無駄になります。調子が悪いな、と感じたら、店に持っていった方がいいでしょう。
自転車の故障って、自分で直そうと思ってパーツを用意して、いざ修理を始めてみたら、別の部分の故障が見つかって、またパーツを用意して、みたいなことが稀にあるんですよね。僕も経験あります。
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保険もかけておきましょうね
あと非常に大事な話ですが、自転車保険はかけておいた方がいいです。
最近の小学生って、学校で自転車の安全運転に関するビデオを見せられるらしいんですよ。地元の警察署の交通課員がやってきて。
免許の初心者講習の時、交通事故を起こしてしまった人の悲惨なその後の人生、みたいなビデオ見せられるじゃないですか。あれと同じような感じで、ご老人を跳ね飛ばして莫大な保険金で家族が不幸になる、的なストーリーらしいです。
その講習以来、息子はしばらく自転車に乗りませんでした(笑)ちょっと効き過ぎですね。
と、ルールの重要性は子供たちも理解しているんだと思いますが、大人ですら自転車のルールを守れていない場合が多いなか、子供がルールを完璧に守るなんて到底無理な話ですよね。技術的にも、経験的にも、危険予測とか、それを回避する行動とか、なかなか上手に取れないと思います。ふざけた子供もいるんでしょうが、ふざけてなくても、子供の運転って危ないんですよ。
ということで、万が一、子供が加害者、そして被害者になった時のために、保険はかけておいた方がいいです。
保険に色々入ると管理が面倒くさい、という人は、自動車保険のなかには、特約で自転車に関する補償を受けられるものもあるので、その辺を軸に、自動車保険の見直しをしてみるのも手かもしれません。
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