年単位で賞味期限切れの缶詰って食べられる?恐る恐る開けてみると……

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缶詰でもいつかは賞味期限が切れる

先日、しばらく確認をサボっていた防災用の缶詰の賞味期限チェックをしたんですが……いやー時の経つのは早いですね。軒並み賞味期限を過ぎていました。

本当は計画的に入れ替えて消費していくべきだったんですが、うっかり忘れてたんですよ。酷いものでは2014年10月、つまり2年以上前に切れてました。

サンマやイワシ、サバの味噌煮、甘露煮といったラインナップなんですが、これ食べても大丈夫なんですかね?

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賞味期限≠消費期限とは言え、2年、しかも魚だし……

賞味期限は消費期限ではないので、多少過ぎても食べられる、というのはもちろん知っています。缶詰の保存性が非常に高いことも、イメージでは知っているつもりでした。

でも2年ですからね……この2年間、世界や自分の身の回りで起こったあんなことやこんなこと。そんな時にも缶詰の中身はどんどん劣化していったのかなー、と思うと、不安になるわけですよ。

あと、中身が、しかも水や脂をたくさん含んでいるというのも迷いどころですね。他の食材なら2年くらい切れても、密封されてさえいれば気にせず食べたと思います(それが正しいのかどうかは分かりませんが……)

でも、サバとかイワシ、サンマといった青魚ですからねー。もともと傷みの早い食材なので、密閉して加熱しているとしても、どこかひっかかるんですよね。

しかし、このまま捨ててしまうという選択肢はありません。さすがにモッタイナイですからね。腐っていないか中身を確認しつつ、試しに食べてみることにします。

ニオイ、味とも異常無し

一番古いヤツ2014年10月のはサバの味噌煮だったんですが、缶切りが無いと開けられないタイプで面倒だったので、今回は2015年7月、8月のいわしの缶詰を試してみることにしました。

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まずは1年経過しただけのマイルドなヤツで……と怖気づいた訳ではありませんw

しかしまあ、もし中身がヤバイことになってたら、相当臭いでしょうね。魚って悪くなるとものすごいニオイになりますし。

では開封して中身を確認。この細長いタイプの缶詰って、開けるの苦手なんですよ。フタが外れた時に、反動で中身が跳ねそうで。

しかも、中がダメになってるかもしれないヤツですからね。腐敗した魚が台所に撒き散らされようものなら……絶対に失敗できないので、かなり慎重に開けました。

検査機関ではないので、己の体で検査

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これが1年過ぎモノの「いわし味付」です。ご覧の通り、見た目は全く問題なさそう。カビなどによる不自然な斑点、綿状の何か等、ヤバそうなものはどこにも見当たりません。

鼻を近づけて、ニオイもチェックしましたが、こちらも異常は感じられません。

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箸でつまんだ感じも、変な感触等はありません。食品って腐るとドロドロに溶けることが多いのですが、これは身がしっかりとしています。

そして味ですが……いつもの缶詰の味ですね。白いごはんの上に乗せて、美味しくいただきました。

その後、急にお腹が痛くなり……ということは無く、もう2日間経っています。おそらく身体で消化され、すべて吸収されるか排泄されるかしたと思います。コイツに関しては、1年の賞味期限切れぐらいでは何の問題もなさそうですね。

なぜ缶詰は腐らないのか?

もっと確かな根拠が欲しいと思い、公益社団法人日本缶詰びん詰レトルト食品協会のホームページで学習しました。

缶詰の製造方法って、

1.食材を詰めて真空状態にした上で密封する

2.そのまま加熱調理

という感じなんですが、2の時に中の微生物が死滅するんですね。

その後は密閉性が保たれている限りは、安全面や衛生面での問題は無いそうです(風味は落ちるそうですが)

「缶が膨張している」はアウト

しかし、稀に中が腐る場合もあるみたいなんですね。

例えば、何らかの不具合で製造過程で空気が残り、さらに加熱も甘くて十分に殺菌できなかった場合。

ただこういう不良品の場合、賞味期限内でも缶詰が膨張するなど、見てわかるような異変が起こるんですね。開けた時のニオイも見た目も全く違うので、おそらく誤って食べる、ということは無いんじゃないかと思います。

こうした中身の腐敗によるガスの充満の他、缶の内側が腐食して、水素が発生することによっても、缶の膨張は起こるそうです。

こうした事態は、製造過程のミスの他、保管方法が悪かったりすると起こるそうです。例えば、直射日光や高温、多湿といった悪条件で長期間保管すると缶の劣化は早まるそうなので、暗くて涼しい場所での保管を心がけましょう。

サビ、小さな穴などがある場合もアウト

また、何らかの理由で缶が破損したり、錆びて小さな穴が開いたりしてしまうと、そこから空気や水分、微生物などが入り込み、やはり中身が腐ってしまうそうです。

缶が錆びてしまっていたら、肉眼では確認できなくても、小さな穴が開いている可能性があるそうなので、中身は諦めた方がいいようですね。

缶詰を派手に地面に落としてしまったり、缶同士が激しくぶつかりあってしまったりと、缶が破損するケースは意外と多いみたいです。なので、頑強に見える缶詰ではありますが、それなりに丁寧に扱った方がよさそうですね。

膨張した缶詰はどう処分すべきなのか?

ところで、膨張した缶詰はどう処分すればいいんでしょうね。普通の缶と同じように、当然中身は出さなければならないでしょうけど、普通に開けたら破裂して中身が周囲にぶちまけられそうですよね……。

そんな時は、バケツに水を張り、缶を中に沈めた上で千枚通し等で小さな穴を開けてガスを抜くのが正しいやり方みたいです。言うまでもありませんが、作業は家の外でやりましょう。

賞味期限よりも、缶の様子で判断した方がいい

話を戻しましょう。缶詰が食べられるかどうかを最終的に判断するには、賞味期限も大事ですが、缶の様子がより重要になってくるわけです。

賞味期限が切れていても、缶が膨張していたり、錆びたり破損していたりしなければ、基本的には大丈夫、ということになります。

ただ、肉眼では見落としてしまうような缶の異状もあるでしょうから、見た目やニオイの確認も必要になります。

その上で「これはダメなんじゃないの?」と感じたら、無理して食べる必要はないと思います。冒険するほどの値段じゃないですしね。

余談ですが、ツナ缶に基準値を超えるヒスタミンが検出されて自主回収、という事案が時折話題になりますが、あれは調理前の食材が傷んでいた事がきっかけなので、今回の話とは別のケースです。

循環備蓄で賞味期限切れを回避

まとめると、

1.賞味期限が切れていても大丈夫
2.賞味期限に関わらず、缶が膨張していたり、錆びたり破損したりしていたら、食べるのは諦める

ということらしいです。

ただ、風味は賞味期限を過ぎると次第に劣化していくというのは事実のようなので、賞味期限前には消費してしまったほうがいいようですね。

でも、賞味期限が切れる寸前になって、一度にたくさん消費するのは大変でしょうから、普段からこまめに新しい缶詰を補充しつつ、その都度古いものを消費していく、という循環備蓄がベストなんじゃないかと思います。

1年に1回くらいの確認だと、その間に缶が錆びて中身が腐って、みたいなのに気づくのも遅くなりそうだし。

好みに合う味か、事前確認できる

循環備蓄のもう一つのメリットに、缶詰の味を事前に知り、慣れ親しんでおくことができるという点があります。

どんなに好みが合わなくても、非常事態であれば大人は我慢して食べるでしょうが、小さな子は正直に嫌がりますよね。

我慢できる大人にしても、ひょっとしたら何日も食べることになるわけで、出来る限り好みに合った味のものを揃えたいですし。

平時に食べさせてみて、あまり食べないようなものなら、次は別の缶詰を、という感じで入れ替えていけば、備蓄された缶詰は家族の好みに合ったものになっていくと思います。

というわけで、次回からはこまめに缶詰を使いつつ、賞味期限切れを起こさないように気をつけたいと思います。

選ぶ基準がいつしか「酒に合うか」になってる

それにしても、缶詰ってたくさん種類がありますよね。新しいのを補充する時、次は何を買おうかな、といつも目移りしてしまいます。

最近は非常事態を想定して選んでいるというより、入れ替え時に酒のツマミにする時を想定して選んじゃってる感ありますね。

まあ、あんまり不真面目に選んでいると、何かあった時に家族に「こんなもん食事にできるか!」とか怒られそうなので、今後はほどほどにしますw

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