4月に突入ですね!新年度が始まり、大学進学や就職等で、実家を出て一人暮らしを始めた人も多いのではないでしょうか。
一人暮らしに必須のスキルは、何と言っても自炊です。毎日3食外食だ弁当だ、とやっていたら、生活費が大変なことになります。自炊できる時は自炊して、お金を節約した方がいいです。
とはいえ、これまで家事や炊事をあまりしてこなかった人がいきなり毎食自炊しようと思っても、おそらく長続きしないか、しても全然節約にならなかったりと、四苦八苦すると思います。
そんな人や、かつて自炊を試みて三日坊主でやめてしまった人に、僕が学生時代実践していた”意識の低い自炊の心得”を紹介したいと思います。
常にご飯を炊いておく
なんだかんだ言っても、コメは一番使い勝手が良くて、コストパフォーマンスにも優れる、主食のエース格です。長く家を空けるのでもなければ、ご飯は毎日炊いて、常に食べられるようにしておいた方がいいです。
小型の炊飯器で一度に食べる分だけ炊く、というのはいちいち面倒だし電気代ももったいないので、夜寝る前に、次の日に食べるご飯をまとめて炊いておく、というのが一番楽かと思います。あんまり小さいと炊き込みご飯の素とかも使えないので、炊飯器は5合ぐらい炊けるものにした方がいいです。
ご飯さえあれば、料理が面倒な時もおかずを買うだけで済む
ご飯が常に炊けていれば、あとは料理をするだけ。また、料理するのが億劫な時でも、弁当ではなくおかずを買うだけで済むわけですよ。
ちなみにご飯は、茶碗1杯で2、30円、電気代を入れてもせいぜい数円の上乗せです。おかずだけなら弁当よりも100円か200円くらいは安いわけで、節約効果は馬鹿になりません。
ちなみに、1日で食べきれなかった場合は、ラップに包み、おにぎりの形にして少し放置。冷めてきたら冷凍庫に放り込んでおけばOK。電子レンジでチンするだけで食べられます。
ご飯は作業時間2分程度で炊ける
でも、ご飯を炊くのが面倒という人もいるでしょう。そんな人は、一度時間を測ってみてください。1分か2分くらいで終わるので。終わらない人は、おそらく律儀に何度も研いでいるんじゃないでしょうか?そんなにしっかり研がなくても大丈夫ですよ。
昔のコメはしっかり研がないとヌカ臭くなる、と言われてましたが、今は精米技術が進歩しているためか、そこまで念入りに研がなくてもヌカ臭くなりません。水を注ぎながら軽く手でかき混ぜて、白く濁った水を捨てる、これを1回やるだけで充分です。
水加減さえ間違えなければ、後は適当でいいんですよ。
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気合いを入れすぎない
自炊慣れしていない人って、食材とか調味料とか、結構本格的に揃えちゃいがちなんですが、そこまで気合いを入れなくてもいいんですよ。時間も手間も、そしてお金もかかって自炊が嫌になってしまうので。そういう凝った料理は、もっと自炊慣れしてからチャレンジした方がいいです。
料理に時間をかけたくないなら、切るのが簡単だったり、すぐに火が通る野菜だけを使う、という感じで、自分なりに手を抜いてしまいましょう。長続きのコツです。
料理は一度にたくさん作る。でも全部は食べないように
お店では肉にしろ野菜にしろ、少量パックは割高で、たくさん入っているものほど割安で売られています。
一人暮らしは自炊をするとかえって高くつく、という人は、大抵一度に食べ過ぎなんですよ。大学1年の頃の僕がまさにそれでした。面倒だから買った食材を全部使って大量に作る。そして、止めどない食欲にまかせて、作ったものを全部食べる。食べ過ぎるから、結局1食あたりのコストも高くついてしまう。おまけに太る。何一つ良いことが無いw
まあ、同じお金でたくさん食べたいから自炊するというのならならそれでもいいんですが、今回はあくまで節約目的。一度に数人前作って、何食かに分けて食べましょう。
慣れてくると「一人前だけ作る」みたいなこともできるようになる
ちなみに慣れてくると、買ってきた食材のうち一部を使って1人前作り、残りは冷蔵ないし冷凍しておく、みたいなこともサラッとできるようになります。
野菜炒めみたいに時間が経つとすぐ不味くなる料理に、大量に作って何食かに分けて食べる、みたいな方法は不向きです。そういう料理は、食べる分だけを調理して、残った食材は冷蔵庫なり冷凍庫なりで保存しておきましょう。
まあ、ここまでやるのはだいぶ慣れてからですね。まずは、たくさん作って、一度に食べない。これだけで充分です。
弁当は面倒だけど、おにぎりなら余裕で作れる
昼は出先でご飯を食べることになりますが、家で弁当を作っていけば節約になります。でも、朝は眠いし、時間も無いし、ということで大抵は長続きしません。
おまけに弁当箱はかさばる。何かの拍子にカバンの中を汚す可能性もあります。初心者は手を出すべきではないでしょう。
でも、毎日お店でランチを食べたり、弁当買ったり、ではやはりお金がかかる。そんな時は、おにぎりだけ作って持っていくのがオススメです。
おにぎりは1個30秒くらいで作れる
おにぎりの作り方なんですが、水をつけて素手で握る、みたいなのは必要ないです。
1.茶碗にご飯を盛って、
2.ふりかけや梅干し等で味つけして、
3.大きめに切ったラップを茶碗にかける。
4.茶碗を逆さまにしてラップの上にご飯を落とし、
5.ラップでご飯を包んで、形を整える。
あっという間におにぎりの完成です。手も汚れないし、素手で食べ物にさわるわけでもないので衛生的です。
どうでしょう、これなら30秒ぐらいで作れます。2個作っても1分、後片付けを入れても、2分くらいでしょうか。忙しい朝も、これぐらいの時間なら捻出できますよね?
おにぎりを持っていけば後はおかずだけ買えば済みます。なんならおにぎりだけで済ませられるように、混ぜ込む具で栄養面をカバーしても構いません。さらに、みかん等のフルーツも一緒に持っていけば、ビタミンや食物繊維なんかも手軽に摂取できます。
まあ、そんなに色々と考慮すると面倒になってくるので、まずはふりかけをかけたご飯を丸めて持っていくぐらいのところから始めてみましょう。
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菓子パンや惣菜パンを衝動買いしたくなったら……
コンビニとかスーパーに行くと、ついつい買っちゃう菓子パンや惣菜パン。衝動的に買ってしまう前に、同じ店でその”材料”がそろうかどうかを検討しましょう。ジャムパンを買うよりも、食パンやコッペパンとジャムを買ってきて、数回に分けて食べる方が安上がりですからね。
さすがにパン屋さんのパンには及ぶべくもないですが、工場生産の袋パンなら、自分でジャムを塗るなり、ウィンナーを挟んだりしても味に大差はないです。
というわけで、食欲をどうにも抑えきれず、1斤まるごと一度に食べてしまうような食いしん坊でもなければ、出来合いの袋パンではなく、食パンやコッペパンと、具なりジャムなりを別々に買って、自分で”作り”ましょう。
栄養バランスなんて慣れてきてからでいい
おにぎりだけなんて、ちょっと栄養バランスが偏っているんじゃないの?と思っている方もいるでしょうが、そういうのはまず外食や弁当ではなく、最低限ご飯だけでも炊く、という習慣ができてからでいいんですよ。
いきなり栄養バランスまで考えて自炊しようとすると、面倒になって止めちゃうでしょうし。
ご飯を炊くのが習慣になって余裕が出てきたら、料理を始めたり、弁当を作って持っていったりすればいいんです。
洗い物だけはすぐにやってしまおう
洗い物だけはすぐにやってしまいましょう。まあ炊事の中では、これが一番面倒で、モチベーションも上がらない作業だと思うんですが、シンクに溜まり過ぎると、ヤル気がどんどん溶けていくので。
ご飯を炊くのも2分くらいで終わる、と先ほど言いましたが、さすがにシンクに汚れ物が山積みだと、もっと時間がかかります。と、こんなふうに、洗い物が溜まるのは百害あって一利なしですから、さっさと洗ってしまうに限ります。。
コツは料理の途中で出た汚れ物は、待ちの時間(煮ている時など)や、食べる前に済ませてしまう等、こまめにやるということです。作った料理をすぐ食べたい気持ち、すごく分かるんですけどね。
自炊にこだわる必要はない
節約のために自炊を始めたからといって、無理してまで自炊にこだわる必要はありません。「もったいない。自炊しなければ」ではなく「今日外食しないで自炊すれば、〇〇円得するぞ」ぐらいの気持ちの方が長続きします。
あと余計なお世話かもしれませんが、せっかく友達が誘ってくれたのに、節約のために外食を断る、みたいなのはやめた方がいいです。本当にお金が無い時はさすがに断った方がいいと思いますが。
仲の良い友達と外食するのは、やっぱり1人で食べるよりもずっと楽しいですしね。むしろ、こんな日に贅沢するために節約しているんだ、という考え方のほうが、長く続けられると思います。
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おにぎりの具や、すぐにおかずになるものを常備しておこう
と、まあ、大した話ではないんですが、ゆる~く自炊をするためのコツを紹介してきました。最後に、常備しておくと便利な食材をさらっと紹介します。
まずはおにぎりの具になるもの。コンビニで売っているおにぎりを思い浮かべてください。タラコなどは日持ちがしないのでオススメできませんが、梅干し、昆布の佃煮、鮭フレーク、ツナ缶あたりは常備しておいて損はないでしょう。ふりかけも必須。たくさん味を揃えておくのがオススメです。長持ちしますしね。
さらに、具ではなく、コメ自体に味をつけることができる「炊き込みご飯の素」や「ちらし寿司の素」なんかも、オススメです。
次に、料理を作るのが面倒な時に、すぐにおかずになるもの。納豆、卵、豆腐、漬物。ちくわ、ソーセージ等です。加熱等、料理しなくてもすぐに食べられる、というのがポイントですね。
外食1回分を自炊に替えれば、それだけで500円くらいは浮きます。コンビニ弁当をおにぎりに置き換えても、やはり3、400円くらいは浮くでしょう。
今、外食やコンビニ弁当ばっかり食べている人は、毎日自炊すれば、月1万や2万ぐらいは捻出できるわけです。
この浮いた金のうちいくらかを使って、月に1度くらい贅沢なものを食べに行ったりするのもいいでしょう。モチベーション維持のためのご褒美は大事ですからね。
というわけで、最初のうちはなかなか難しいかもしれませんが、ゆるゆると自炊、始めてみてはいかがでしょうか。
自炊に慣れてきたら、絶対に買って欲しいのが圧力鍋! 普通なら沸騰後20分くらいは茹でなければいけないカレーの具も、圧力鍋なら数分で済みます。昔は高級品でしたが今はだいぶ安くなりましたよね……
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