ハーゲンダッツの新商品「ハーゲンダッツ バナナショコラータ」、発売は明日6月27日なんですが、近所のヨーカドーで既に売られていたので、買ってきてしまいました。希望小売価格が294円(税込)なんですが、213円(税込)と結構値引きされていました。ラッキー。
ゴロゴロ果実は無いが、バナナのモッチリした食感は再現
凝った作りのアイスも多いハーゲンダッツですが、今回の「バナナショコラータ」は、バナナソルベとチョコレートアイスクリームを渦状に練り合わせたシンプルな構造です。
果物系フレーバーによくあるゴロゴロ果実は入っていません。バナナはあくまで原料として練り込んであります。バナナってすぐに黒くなっちゃうので、その場で作って食べる場合は気にならないんですが、カップアイスのような長期保存を前提とした商品だと、取扱いが難しいんですよね。
カチカチに凍らせてアイスに埋める方法もありますが、柑橘類と違ってなかなか溶けないので、食べづらいですし。
代わりと言うわけではないでしょうが、バナナソルベは、独自の製法により、バナナ特有のモッチリした食感を再現したとのこと。スプーンで掬うと、たしかに弾力や粘り気のような力で押し返されます。
これがバナナの食感を再現したもの、というのはさすがに説明されないとなかなか気付けないとは思いますが、こだわりの強さは伝わってきますね。
チョコレートは微妙にほろ苦く、舌離れがいい
バナナソルベが舌にまとわりつくような濃厚さなのに対して、チョコレートはやや大人の味。ベルギー産チョコレートを使用しているとのことで、甘いは甘いのですが、ほのかに苦さを残しているので、舌にいつまでも残る甘さ、という感じではないです。舌離れがいい。
すべてが濃厚とかすべてがあっさり、という商品は多くて、個性が立ってそれはそれでアリなんですが、基本はこういった役割分担ですよね。バナナソルベがもっちりした食感で舌にガツンと濃厚な甘さを伝える。チョコアイスクリームは追加で甘さを乗せつつも、ほのかな苦味でリセットしていく。この繰り返しが1口ごとに味わえる。ともすれば食べ進めるうちに同化してバナナ風味のチョコレートアイスになってしまいがちな組み合わせなんですが、バナナは最後までバナナだし、チョコレートはチョコレートとしての役割を単独で最後まで果たしてくれます。
公式のリリースによると、チョコバナナシェイクをイメージして作ったらしいんですが、そもそもチョコとバナナの組み合わせは、こういう効果を狙って生み出されたものなのかな?と納得させられる味ですね。元ネタの良さを忠実に移植した、という感じでしょうか。
最初は「これだけ?」と思ったけれど
実は蓋を開けてスプーンで掬いながら、「あれ?これだけ?」と思ったんですよ。あまりにもシンプルで、他社のお手頃価格のカップアイスとあまり変わらない印象だったので。
でも、リリースの解説を読みながら何口か食べると、ああ確かにちょっと変わった食感だな、とか、たしかに苦味が甘味を上手くサポートしているな、といった気付きがあって、”丁寧な作り込み”が伝わってきました。
料理は舌だけではなく、目や頭でも味わうものなので、食べるにしても事前に色々と情報を入れておくのって、やはり大事だなあ、とあらためて思いましたね。
みなさんも、何か食べる時は、メーカーのサイト等で作り手のこだわり等を仕入れてからにした方が、きっと何倍も楽しめると思います。まあ、何も知らなくても美味いものは美味い場合が大半なんですけどね。
果物系のアイスは自作もアリです。
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