久々にクリアまでゲームをやった
ドラクエ11、3DS版をクリアしました。ここで言うクリアというのは、何から何までコンプリートという意味ではなく、とりあえずメインのストーリーを最後まで終わらせた、という意味です。
僕は長らく、「RPGなどのじっくりやるゲームにどっぷりハマりたい」という欲求がありながら、いざプレイしてみると速攻飽きてギブアップ、という症状に悩まされていました。
ドラクエ11に関しては、なんとかその症状を乗り越え、クリアまでこぎつけることができました。
今なら、もう少し込み入ったゲームもクリアまで頑張れるんじゃないかと、手応えを感じています。
プロローグがやっとだった
子供の頃にMSXやファミコンでRPGをプレイしていた頃は、世の中にこんな面白い遊びがあるのかと感心したものです。
当時は「一生やり続けるに違いない」と思っていたくらい好きだったんですが……大人になって次第にゲームをやらなくなっていって、長いゲームを時間をかけてクリアする機会もモチベーションも減っていきました。
症状はどんどん進行し、ドラクエ11をやる直前は「プロローグを見終わる前に集中力を失い、ゲームが始まった所でセーブして、以後再開することなく忘却」という感じでした。
そのままゲームを完全卒業できれば、まあそれはそれで良かったんですが、なまじ心の奥底にゲームへの期待がくすぶっているので……手を出しては断念、を繰り返していたんですね。
そんな僕が、なぜドラクエ11をクリアできたのか。ネタバレ無しで紹介していきます。最近ゲームクリアまで続けられないよ、という方は、これを読んで、ゲームリハビリのいち選択肢としてドラクエ11を検討してみてはいかがでしょうか。
僕は3DS でしたが、今ならSwitchですかね。
2Dモードで思い通りに動かせる
ゲームが面倒になったきっかけの1つに、3Dの操作に慣れない、というのがあったんですが、ドラクエ11は2Dモードが用意されていた。これが大きかったです。
不器用で、3Dのゲームで、まっすぐ思った通りに歩けないんですよ。
ドアめがけて走っても、縁のあたりにひっかかって止まったりするのがもうストレスで……キャラを思い通り動かせない、ってのはマジでやる気を削ぎます。
特に体に異常があるわけでもないのに、壁をこすりながら歩く勇者とかヤバくないですか。
でも2Dモードなら上から眺められるand方角固定なのでスライドパットや十字キーを押せば、同じ方向に勇者が移動してくれる。東西南北、遠くまで見渡せるので迷わない。
これだけでかなり楽に感じました。
あと3Dって、宝箱とか落ちてるアイテムとか、調べるターゲットが不明瞭で分かりづらいんですよね。
2Dは、調べる場所はここかな、って見てすぐ分かる。これもノーストレスでした。
ストレスのたまらない難易度、というか易しい
はっきりいって簡単でした。まず全滅することがほとんど無かった。まあこれは僕が「充分にレベルを上げて、準備を整えた上に、戦闘においても死なないことを最優先に行動する」という、つまらない大人のプレースタイルになったから、というのもあると思います。
でもそういうプレースタイルだけではなく、ドラクエ11側も、”適度に苦労しながらも、ストレスを感じる前に攻略できる”ように、ダンジョンの長さとか、ザコ敵やボスの攻撃パターン、こちら側の呪文やスキルの強さなどが、ちょうどいい感じにチューニングされているなー、と感じました。
例えば、ドラクエ11はレベルアップするとHPMPが全回復するわけです。さらに、もらえる経験値も少し多めで、普通に戦っていればわりとすぐにレベルアップします。
また、ダンジョン途中の回復スポット的なものも、そろそろきつくなってきたのでそろそろあるといいなー、と感じるあたりに設置してある。
なので、道中も呪文やスキルを惜しみなく使え、気持ち良く先に進めるようになっています。
で、そろそろこのダンジョン抜けたいなー、と思った頃にボスの間に到着。でてきた中ボスにしても、回復しながらダメージを与えていくうち、だんだん回復が追いつかなくなってきたり、MPが切れるかな、という頃にちょうど倒れる、という感じ。
この、ほどよい緊張感と達成感を味わえる”ストレスのたまらない苦戦”は、おそらく狙って仕掛けているんでしょう。実によく出来ているなー、と思います。
次に何をすべきかを忘れても、確認できる
ゲームに夢中だった若い頃は、集中してゲームに取り組んでいたので、前回までのストーリーを忘れるとか、やるべきことを聞き逃す、みたいなことは無かったんですよ。
ところが最近は、会話をじっくり読むのがダルいので適当に流して見てたら、次に何をやるのかが分からなくなった、みたいな情けないことが頻繁にあったんですね。
また年を取ったせいか、時間をゲームだけに使うのがもったいなく感じて、別窓で野球中継とか見ながらプレーしていて、重要情報を見逃した、みたいなことも一度や二度ではありませんでした。
ドラクエ11は、メニューを開くと下画面に次にやるべきことが1行くらいで簡潔に記されています。ボタン1つで見られるわけです。
まあこれは最近はどのゲームにも標準で搭載されるシステムですが、ドラクエ11は、外マップでも街マップでも、次に行くべき場所にマーカーがついている。
それでも思い出せない時は、仲間に話しかけると、あらすじ込みで丁寧にナビゲーションしてくれる。
さすがにそれは親切過ぎるのではと思わないこともないですが、ゲーム持久力が尽きかけていた今の僕にはちょうどいいです。
あと、セーブして中断して、しばらく間があいてしまった場合でも、ロードして再開する時に、これまでのあらすじを2、3行で教えてくれます。
まあ3DSなので、セーブして律儀にソフトを終了させることはあまりなかったんですが、週1ぐらいでしかやれないので毎回ソフト終了させてる、という人も、おそらくストーリーを見失うことはないんじゃないかと思います。
大抵のことは後でやり直しが効く
よくある、「爆発するから10分で脱出しなくちゃいけない城の中の宝箱」とか「選択肢次第で仲間になったりならなかったり、サブイベントが発生したりしなかったり」みたいなのあるじゃないですか。
昔は、「このタイミングでしか入手できないレアなアイテムがゲットできるチャンス」とか「自由度の高いストーリー」という感じでポジティブにとらえていたんですよ。
でもゲーム体力がすっかり衰えてからというものは、この選択肢で本当に良かったのかな、とか、ひょっとしたらここだけで入手できるアイテム取りこぼしていないかな、とか悩んじゃって、ゲームを進める上での障害になってしまっていたんですね。
すっかりおなじみの「ちいさなメダル」に代表されるような、街の隠しアイテムもそれ。まだ物色していない家はないだろうか、壊していないツボはないだろうか、と後ろ髪ひかれてなかなか街を出られない……タンス漁りメンドクサイ……これがじわじわとゲーム体力を消耗させていたんですよ。
でもドラクエ11は、何から何まで、後からやり直しが効きます。話を進めると行けなくなるダンジョンや街で手に入るアイテムとかも、後で手にいれることができるようになっているようです。うっかりボスまで最短距離で到達してしまった時に、別の道に行っていれば取れたアイテムが……とか余計な悩みに苛まれることはありません。
それに、ダンジョンもそれほど複雑でもないし、長くもないので、後から来ればいいや、ぐらいの感覚で、ポンポン先に進めることができました。
やれることが多すぎて、気になって先に進めないままギブアップ、という方も、ドラクエ11なら大丈夫だと思います。
3DSは、セーブしなくても中断できる
これはドラクエ11ではなく3DSの特性なんですが、閉じてスリープ状態にすれば、即座に止められるand開けたらすぐに再開できる、という点です。
今回、ドラクエ11をやるために2DSLLを買いましたが、それ以前に持っていた携帯型のゲームハードはゲームボーイアドバンスでした。どこでもセーブが当たり前になってきてはいたんですが、さすがに電源つけっぱなしで放置は無理がありますからね。DS以降のハードは、中断と再開のコストが非常に低いなと。
まあスマホのゲームでは標準的な仕様なんで、別に3DSに限ったことではないんですけどね。PS2などの据え置き型のハードで何度も挫折していた自分に本当に必要だったのは、最近の携帯型のゲーム機で遊ぶことだったのかもしれません。
すれ違い通信の使い方はイマイチだった
という感じで、僕をゲームクリアまで導いて、成功体験を積ませてくれたドラクエ11(+2DSLL)には感謝の気持ちしかないのですが、褒めてばかりではアレなので、不満点を1つ。
すれ違い通信を使った(使わなくてもできるんですが)サブゲームの時渡りの迷宮というのがあるんですが、これはイマイチでしたね。
本編を進めていくと出会うヨッチ族という奴らを集めて、モンスターと戦わせながら、横視点のダンジョンを攻略していくというヤツなんですが、このゲーム自体が、まあツマラナイとまでは言いませんが、とりたてて面白くもないんですよ。微妙なわけです。戦闘も単調だし、すぐやられるのでストレスもたまりがちで。
一応、時渡りの迷宮でゲットできるとあるアイテムを使うと、過去のドラクエシリーズに行ける、というドラクエファン向けのお楽しみがあって、これはなかなか面白かったです。
で、すれ違い通信を使って、他のプレーヤーから、このヨッチ族をもらえるようになってます。ストーリーが進んでいる人は、強いヨッチ族を持っているので、すれ違いでも強いのをもらえたりします。でも、すれ違い通信の利用はこれだけです。
ドラクエ9は宝の地図を交換できたりして、すれ違い通信が大いに盛り上がったらしいですが、僕はこの頃ゲームをすっかりやらなくなっていたので未プレイで、波に乗り遅れた感があったんですね。今更中古で買ってやってもすれ違えないし。
で、今回はみんながプレイしている時にやろう、と思ってドラクエ11も発売日に買ったのに、肝心のすれ違い通信を使ったゲームが僕の趣味と合わなくて、しかも通信のメリットもさほど無い、というのは、正直言って残念でしたね。
手始めに『真・女神転生Ⅳ』を買ってきました
ともあれ、ドラクエ11のお陰で、ゲームリハビリの第一段階はクリアできました。
最近新しいゲーム買っても、最後まで続けられないんだよねー、とお嘆きの方は、ドラクエ11でリハビリをしてみてはいかがでしょうか。
大した根拠があるわけじゃないですが、アラフォーには結構効くんじゃないかと思ってます。
僕はこの勢いにのって、ゲームが好きだったあの頃の自分に戻るために、他のゲームでもリハビリを続けていこうと思います。
というわけで早速、大変お世話になったドラクエ11を無慈悲に近所のGEOで売り払い(3100円でした)、中古の『真・女神転生Ⅳ』を1500円で買ってきました。
女神転生シリーズは、ファミコンの頃から好きなシリーズで、真・女神転生Ⅲを途中で断念するまでは一通りプレイしてきたのと、真・女神転生Ⅳは、Ⅲよりも簡単、というレビューを読んだのが、リハビリ第二弾に選んだ理由です。
ある程度ゲームのシステムや世界観を理解していれば、スッと物語に入り込んでいけますからね。
ⅢはPS2だったので、セーブをして電源を落とすたびにやる気が失われていきましたが、今回は閉じれば中断、開いて即再開の3DSです。
3時間ほどやりましたが、じっくりと進めていけそうです。マップが3Dなので、まっすぐ歩けなかったり、壁にひっかかったりして苦戦してますがw