年末年始は実家でダラダラと過ごしたわけですが、その間たくさんのツマミを食してきました。
ツマミの定番といえばチーズですが、ピンからキリまであります。もっとも安い価格帯にあって、そこそこのパフォーマンスを発揮しているのがベビーチーズでしょう。Q.B.B、六甲バターが手がける四角くて、4つで100円くらいで売ってるアレですね。
ベビーチーズは種類が豊富ですが、その中でも別格の美味さなベビーチーズにめぐり逢いました。「サーモン&ハーブ」です。
押し寄せる”うま味”の波。他のベビーチーズとは一線を画する
このチーズから感じられるサーモンの旨味や風味、ハーブの香りが、本当のサーモンやハーブだけで醸し出されているのかどうかは正直分かりません。
Q.B.Bの商品紹介ページを見ると、北海道産秋鮭のフレークと5種のハーブ(バジル、オレガノ、ローレル、タイム、ローズマリー)とありますが、原材料にアミノ酸とあるので、それだけでも無いんでしょうね。
でも、他のベビーチーズとは一線を画するんですよ。
ひとかじりした瞬間、舌に感じる強烈なうま味。そこからじんわりと舌全体に広がるチーズの味、噛みしめるごとに口全体に広がるチーズと鮭のうま味。うま味の波が何度も何度も押し寄せてくるわけです。
しかもこの感、ハーブの香りが鼻を抜けていきます。もう従来のベビーチーズとは別格ですね。「カマンベール入りベビー」を食べた時に感じた「カマンベールらしさ見つけられない」感は、そこにはありません。鮭、ハーブともビンビンに感じられます。
なんか、地方大会の2回戦ぐらいで20個くらい三振取っちゃうドラフト1位候補の超高校級ピッチャーを見ているような感じです。どうしてベビーチーズにコイツがいるんだ、という。
温まって少し柔らかくなった頃が食べごろ
ベビーチーズって冷蔵庫から出したてだとちょっと固いですよね。でも、一番美味しいのは、少し温まって、柔らかくなった頃だと思うんですよ。冷たいうちは、脂の溶けるタイミングが少し遅くなるのか、美味しさが充分に引き出せないうちに
ツマミをまとめて出して飲み始め、暖房器具で暖められた室温に馴染んだ頃に食べるとちょうどいいわけです。
まさにダラダラでグダグダの酒飲みのために存在しているかのようなチーズだなあ、と。これは「サーモン&ハーブ」以外の味もそうですね。
本格的なチーズの模倣ではなく
何度も何度も押し寄せる分かりやすい”うま味”。これってベビーチーズのような庶民派のチーズだからこその味だと思うんですよね。高級で上品なチーズはここまで”やり過ぎない”ので。
高級チーズの模倣では無い、手頃な値段のチーズが独自に目指すべき方向でクオリティを高めると、こういうチーズになるのかなーとぼんやり思いました。
通販探したんですが、見当たらないので僕的にベビーチーズナンバー2のトマトバジルを。これも室温になじむまで待ってから食すとボーノです。
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