*「Androidのスマホやタブレットで、”常に”PC版サイトを表示できるようなブラウザを探して」当サイトに来られた方はこちらから直で飛べます
高齢の母のためにタブレットを購入
年末の帰省に合わせて、実家の母に新しいタブレットを買いました。
色々悩んだんですが、使用頻度とか用途とか、色々考えて決めたのが「Huawei MediaPad M3 Lite」8インチLTEモデルです。
Huaweiにしたのは、先日自分のスマホを、同じくHuaweiのP10 Liteに替えて、結構気に入っているというのも大きいです。特に指紋認証。慣れちゃうと、4桁のパスコードすらも面倒に感じちゃうんですよね。もう一瞬でロック解除ですから。
iPad mini2からの乗り換え
ちなみに、今母が使っているのは3年前に買ったiPad mini RetinaディスプレイモデルのWi-Fiバージョンです。世代的には、ipad mini2に分類されるそうです。
2017年12月の時点で4万超え……今でも結構しますね。キレイに使われているので、新しいのをあげたら、引き取って売っ払おうかな……
まあ夏に帰った時に見た感じでも、母の使い方ではスペック的に全然不自由していなかったんですが、通信がモバイルルーター経由だったので、すぐ使えなかったり切断があったりとかでちょいちょい不便だったんですよ。それで、SIMカードを挿せるタイプのものに買い替えようと思ったわけです。ナビにも使えますしね。
固定回線、WiMAXはなじまない事情が……
本当は実家に光なりADSLなりの固定回線を引ければいいんですが、一軒家に光回線を引いて月に5、6000円も支払うほど、母は本腰を入れてネットを楽しんでいるわけでもありません。WiMAXはちょっと安いけど、それでも月4000円は超える。
なら安価なADSLはどうかというと、NTT交換局からの距離が洒落にならないぐらい遠いので、多分かなり遅い。1Mに届くかどうかも怪しい。
ということで、OCN ONEのSIMカードを、L-09Cという年代物のモバイルルーターに挿して使っていたわけです。
まあ、母がこの3年のうちにもっとタブレットを使いこなしてネットもガンガン使うようになって通信量が増えていくようだったら、光回線を引こうかなんて考えていたんですが……残念ながらそこまでスキルは上がりませんでした。一緒に住んでいれば色々な使い方を勧めたり、教えてあげたりできるんですけどね。
僕自身はスマホにIIJmioのSIMカードを挿して使っているんですが、なぜOCN ONEにしたかというと、月に何GBみたいなプランだけじゃなく、1日何MBという日割りのプランがあったからなんですよ。
通信量を自分で確認できるくらい慣れている人なら月単位でも計画的に使うことができますが、母はそんなこと分からないので、月の最初の方に使い切ってしまって、後半はずっと低速……というケースを懸念したわけです。
OCN ONEは2017年12月の時点では、データ通信専用で1日110MBのプランが最安(月額945円)。母が契約した3年くらい前はたしか1日80MBだったので、その後増量して今の数字になっています。
僕が契約しているIIJmioの回線でSIMカードを追加して、母のタブレットに挿すことにした
で、契約からこれまでの3年間、1日あたりの使用量等を、OCNの会員ページでたまにチェックしていたんですが、使っていない日と使った日の差が激しい。全然使っていない日が続いたかと思えば、結構な通信量の日もある。たくさん使っている日は110MBを余裕で超えているので、速度規制に入っていたと思います。1ヶ月トータルでは、1GBにも満たないんですが。
母に確認してみると、どうもシステムやアプリの更新がかさむ日があって、こういう日はとにかく遅くてちょこっとニュースを見るだけでも時間がかかる、というようなことを言っているわけです。
それで今度は、母単独のSIMカードではなく、僕のIIJmioの回線でSIMカードを追加して、母と通信量を共有することにしました。僕の余り分で母の月の通信は賄えそうだし、仮に超えるようでも、月数百円高いだけの1つ上のプランにすれば解決。それでも足りないようなら、IIJが提供するスマホアプリで低速に切り替えれば通信量を消費しないので、こちらで調整もできます。
加えて、今月から始まった「長得」という3年以上の長期契約者向けの特典で、エコネクトというWi-Fiスポットを利用できるオプションを無料でつけられるんですよ。システム更新等、通信量を特に食うイベント時には近場のWi-Fiスポットにタブレットを持っていけば、通信量を節約できるというわけです。
まあ70歳の母がWi-Fiのために単身マクドナルドに行く未来は想像できない、というか多分しないとは思うんですが……ベニマルに行けばセブンスポットに接続できますしね。
大きめの更新については、ひとまずモバイル通信時でもダウンロードするような設定にしておいて、通信量がバカにならないようなら、Wi-Fiスポットに持っていけば自動で接続して更新するように設定しようかと思います。こういう時はOCN ONEにあるような日割りプランの方が都合がいいんですけどね。
余談ですが、僕の母は独居老人ですから、いわゆる「見守り」の心配をしないといけないわけです。ネットの通信量を確認すれば、(ネットに毎日接続する習慣があれば、の話ですが)申し訳程度の生存確認はできます。ただ、何か異変があったとしても、実際に確認しに行けるような距離ではないので、何かあった時にはほとんど役に立たないんですけどね。
IIJmioについての詳しい説明はこちらから。IIJmioはもう5年以上前から使ってるんですが、MVNOは個人的にこれ一択だと思ってます。
IIJmioモバイルサービス
母向けにカスタマイズする
さて、通信の問題はクリアしたので、母に渡す前に、こちらで最低限のカスタマイズをします。初めてのAndroidですから、Googleのアカウントを作ったら、アプリをインストールしていきます。
母がタブレットを使う一番の理由、それは……「おくやみ欄」のチェックです!
大都会に住んでいる人にはなかなかピンとこないと思うんですが、田舎では「おくやみ」欄って結構重要なんですよ。田舎では普通の人も当たり前のようにおくやみ欄に名前が載るので、そこで知人の死を知ることも多いですからね。
福島県だと、福島民報と福島民友という2大地方紙がありまして、おくやみ欄が充実しているわけです。タブレットを購入した時に新聞の購読はやめてしまったので、代わりにタブレットでおくやみ欄を確認するのが、母の日課の1つとなっています。
ただ1つ厄介なことがあって、福島民報に関しては、PCサイトとスマートフォンサイトが別で、スマートフォンサイトは有料なのです。で、AndroidのChromeだと、この福島民報に関してはスマートフォンのサイトを開いてしまうんですよ。iPadのSafariは、なぜかデフォルトでPCサイトを表示してくれたんですが……。
「PC版サイトを見る」にチェックを入れるとPC版が見られるんですが、母ももう70歳ですから、そういう細かい使い方は習う方も教える方もシンドイ。母が忘れないようにとチラシの裏に手順をメモってたりするのを見ると、やはりワンタップで見られるようにしたいわけです。
なのでChromeで、デフォルトでPCサイトを表示するように設定したいんですが、ネットでいくら探しても見つからないんですよね。できない、とまで書いてあるサイトもあったりして。
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Androidタブレットで、常にPC版サイトを表示できるアプリ
というわけで、Chromeではできなくても他のブラウザなら出来るだろう、ということで見つけたのが「Mercury」というブラウザです。
設定の仕方ですが、まずブラウザを起動して、任意のページを開いたら、
メニュー(iを横に3本並べたような形のアイコン。色が若干濃いグレーに変わっている部分)をタップして、「ユーエー」をタップします。ちなみに、メニューは3ページくらいあって、左右にスライドすることで切り替えられるようになっているので注意。
こんな画面になるので、Desktop版を選ぶ。これで以後はPC版が表示されるようになります。
ただこのアプリ、Chromeみたいに任意のページへのショートカットをホーム画面に作ることができないんですよ。なので、このブラウザのホームページをおくやみ欄に設定することにしました。これで、ワンタップで「おくやみ」に飛んでいけます。ちなみに、ホームページに設定する方法ですが、2つ前の画像のメニュー欄の、一番右下「ホームページに…」というアイコンをタップすれば完了です。
ちなみに、他のサイトまでPC版で表示するのは逆に不都合があるので、標準のブラウザはChromeのままにしておきました。Mercuryは福島民報のおくやみ専用ブラウザとして働いてもらいます。
まあ一応、ChromeでPC版サイトに切り替える方法も教えて、面倒じゃない、ということであれば、Mercuryはアンインストールしようかと思います。ブラウザが何個もインストールされているのもなんだか落ち着かないので……。
母を”タブレットマスター”に誘導するためにアプリを仕込む
さて、「福島民報のおくやみ欄(PC版)への迅速なアクセス」を実現するためという、超ニッチなカスタマイズ方法はこれぐらいにして、もっと汎用性のあるカスタマイズについて考えていきます。
僕としては、お悔やみ欄やニュースの閲覧ぐらいにしかタブレットを使ってない母が、自分でアプリをインストールして、様々なことにタブレットを活用する、ぐらいにまでスキルを高めて欲しいんですよ。ただ最初にiPadを渡した頃からさらに3年老いて、今70歳。これは最後のチャンスと言ってもいいでしょう。一緒に住んでいれば逐一レクチャーできるんですが……
1.「Google日本語入力」
どの入力が合うかは人それぞれなんですが、Mediapad M3 Liteのデフォルトの日本語入力は正直イマイチなので、Google日本語入力を入れました。
2.「Y!防災」
緊急地震速報とかJアラートとか、諸々の警報を通知してくれるこのアプリ。まあ母はガラケーを使っているので、そちらでも受信するとは思うんですが、こっちは地図とかもっと細かい情報へのアクセスが楽ということで……ネットで情報を得る、
3.漢検トレーニング(無料版)
高齢者の暇つぶしに漢字アプリは鉄板です。これはiPadmini2にも入れていて、たまに遊んで?いた実績があるので今回もインストールしました。
4.moves
Movesは、行った場所を全て記録するGPSロガーアプリです。これは僕も使っていて、「あのお店に行ったのはいつだったけ?」とか「あの日は他にどこに出かけたっけ?」みたいなのを思い出すのに役立ってます。母もそんな疑問を延々と考えるタイプの人なので、「タブレットを持って出かければ、後でいつどこにいったのかを思い出せるよ」と教えれば、有効活用してくれる……はず。
5.ESET Mobile Security & Antivirus
ウィルス対策ソフト。なんでESETなのかっていうと、僕が使っているからです。常駐を感じないくらい軽いという性能面で満足しているのもありますが、5台までインストールできるセットを購入してるので、余ってるんですよ。追加でお金がかからない。それだけの理由です。
6.青空文庫ビューア
著作権が消滅した作家の作品を公開している青空文庫の非公式ビューアです。母はあまり小説は読まないんですけどね。ネットに疎い読書好きの年配の方は、まず青空文庫に驚くんじゃないでしょうか。図書館まで行かなくても、夏目漱石、芥川龍之介、太宰治といった有名どころの本が読めるわけですからね。僕は吉川英治の歴史小説をよく読んでます。
7.NHKラジオ らじる★らじる
NHKのラジオ、第1、第2、FMが聴けるアプリです。地域も選べるんですが、各地方の中心都市だけなのが少し残念なんですが……母は福島ですから、デフォルトで設定するなら仙台放送局ですかね。
8.radiko
民放ラジオはご存知radikoの出番です。こちらは福島ローカルを聴くことができます。ていうか有料プランにしないと福島ローカルしか聴けないのですが。
ただ、さっきのNHKラジオもそうなんですが、iPadにインストールした時に「タブレットでラジオを聴くことができる」と言ったら、母は「ラジオでも聴けるよ」的なことを言ってました。まったくその通りですw まあ、選局が簡単とか雑音が入らないといったメリットもあるので、その辺を粘り強く伝えていきたいと思いますw
と、連々と書いてますが、挙げだしたらキリが無くていつまで経っても記事を公開できないので、一旦公開します。
まだ帰省まで時間があるので、色々検討してインストールするたびに追記していこうかと思います。何かオススメのアプリとかありましたら、教えていただけたら幸いです。
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