自転車借りて東京観光してきた
昨年末、都内で忘年会があったので、少し早めに出て、自転車を借りて東京観光をしてきました。
東京観光と言っても、昔住んでいた辺りをフラフラとサイクリングしただけなんですけどね。
仕事ではちょくちょく東京出るんですが、昼過ぎには子供が下校してくるので寄り道できないんですよ。そんなわけでしばらくご無沙汰だったんですが、いつの間にか東京・自転車シェアリング広域実験なるプロジェクトが立ち上がっていて、これがなかなか便利そうなので試してきました。
「東京自転車シェアリング」とは
自転車シェアリングって何なんだ、って話なんですが、簡単に言うとレンタル自転車の一種です。エリア内に専用駐車場がいっぱいあって、自転車が停められている。どこで借りて、どこで返してもいい。利用料金は、使った時間等に応じてお金を支払う仕組みです。
で、東京には、各区毎に「自転車シェアリング」というサービスがあるんですよ。ドコモグループの事業なんですが、会員になると、区内にある専用駐輪場(ポート)に停めてある自転車を自由に使っていい。
そして社会実験として、7つの区(千代田区、中央区、港区、新宿区、文京区、江東区、渋谷区)が連携して、貸出返却自由のエリアを拡げたのが、東京・自転車シェアリング広域実験というわけです。上記7区内であれば、どこで借りて、どこで返してもOKです。
(追記)2020年6月時点で10区(千代田区、中央区、港区、新宿区、文京区、江東区、品川区、目黒区、大田区、渋谷区)に拡大しているようです。今後も増減があるやもしれませんので、最新のエリアは公式サイトを御覧ください)
料金は1回会員、月額会員、1日パスと3プラン用意されていて、観光なら1日パスか1回会員を選ぶことになると思います。
どちらも基本料は0円。1日パスは1500円(有人窓口で購入の場合は専用ICカード発行料として+500円)、1回会員は、最初の30分が150円で、以降30分ごとに100円となっています。
単純計算で、7時間以上使う人は、1日パスの方がお得、ということになります。(金額は変わる可能性があるので、最新の料金は公式サイトでご確認を)
月額会員は、東京に住んでいる人なんかはお得かもしれませんね。自分で電動自転車買おうと思ったら結構高いし、微々たるものですが電気代もかからないので。
会員登録、使用方法など
会員登録はPCやスマホで簡単にできます。
ドコモのユーザーなら月々の携帯料金と合わせて支払いできるケータイ払いもできるので、クレジットカード番号などの入力も不要です。
事前に自宅で会員登録を済ませてしまってもいいし、出先で自転車が使いたくなった時に、スマホでチャチャッと登録してもいいわけです。
で、ポートの前に来たら、借りたい自転車の番号を確認して、貸出予約をします。この時発行される4桁の番号が、キー替わりになります。
先程発行された4桁の番号を自転車に入力すると解錠されて利用開始となります。
赤字の「MNT0536」が自転車の番号。先程の4桁の番号は、その上のテンキーで入力します。
スマホホルダーも取り付け可能
自転車を手に入れたので、観光地っぽいところということで浅草に行ってきました。
電車で移動しているだけだとあまり感じないんですが、秋葉原と浅草って、実は自転車でもあっという間に移動できちゃうぐらい近いんですよね。
走り始める前に、自転車にスマホホルダーを取り付けます。ハンドルにあまり余裕はないんですが、ホルダー1つくらいならつけられます。
ちなみに、スマホホルダーはこちらを使っています。しっかり固定でき、結構な悪路を走っても外れる気配すらないのでオススメです。不安な人用に、さらに強力に固定できるゴムバンドがついています。
この自転車の鍵も確認しておきましょう。後輪に馬蹄錠がついています。レバーを手動で反時計回りにまわして施錠。例の4桁の番号を再度入力すると解錠されます。
ちょっと浅草まで走ってきた
秋葉原と浅草はこれぐらい離れています。
ところで電動自転車初めて乗ったんですが、なるほどこれは楽ですね。車体が重いので、取り回しはちょっと疲れますが。
昔住んでいた頃には無かった東京スカイツリー。圧巻です。
日本一コンパクトな遊園地と言っても過言ではないでしょう。花やしきです。
浅草演芸ホール。演目を見ると、テレビで見かけるような落語家やお笑い芸人の名前もあります。
ゆっくり見て回ろうと思ったら自転車は邪魔なので、どこか駐輪場があれば停めて、徒歩に切り替えましょう。
時間借りプランの場合、その間も料金が発生してしまうので、近くにポートがあれば一度返してしまうのも手です。
ただ、浅草エリア(台東区、墨田区)は残念なことに広域実験に参加していないので、秋葉原で借りたこの自転車を返すことはできないんですが……ちなみに台東区には台東区のレンタル自転車があります。
区が実施しているものは、4時間200円とリーズナブルになっています。
台東区内を色々回りたい、同じ場所で返すのでもいい、というのであれば浅草観光に関しては、こちらの方がいいでしょうね。
レンタサイクル(台東区)
返却も簡単。支払いは後日
返却は、広域実験に参加している区のポートであればどこでもOKです。スマホで場所を確認するといいでしょう。大抵は、同じ自転車が停められているので、近くまでいけばすぐに見つけられると思います。
で、このように停めて施錠すると、返却するかどうか聞いてくるので、イエスを選びます。これだけで返却終了です。
マイページで、利用履歴と料金が確認できます。ちゃんと返却手続きが終わった、ということも確認できるので安心ですね。
支払い方法はドコモのケータイ払いに設定しているので、次かその次ぐらいの携帯電話料金に上乗せされると思われます。
途中ダイソーで買い物したり郵便局で雑用を済ませたりもしたので、1時間半くらい借りてますが、上のようなスポットをぐるっと回るぐらいなら1時間足らずで済みます。
必ずしも金銭的にお得というわけではない
とまあ、自転車シェアリングの使い勝手はこんな感じです。今回は、浅草が範囲外、ということもあって、サービスを十分に使い倒した、という感じではないんですが、範囲内での利用であれば、もっと利用の幅が広がるのかな、と思います。
料金に関しては……ぶっちゃけ、地下鉄やバスに比べてお得かというと、それほどでもないと思います。
自転車で結構な範囲を移動できるのは確かですが、東京は公共交通機関が隅々まで網羅されており、値段も安いので、自転車シェアリングは特別安いというわけではありません。
大きな道路は交通量も多く、路駐も多いので、安全には一層気をつけないといけないのも事実。歩行者の多いエリアでは、歩いたほうが良かったりもします。良いことばかりではありませんね。
観光スタイルの応じて、公共交通にするか自転車にするか決めよう
ただ、2、3駅分くらいの範囲で色々回ろう、という計画の場合は、わざわざ地下に潜って電車に乗るよりも、自転車で移動した方が素早く移動できると思います。地下鉄で5分の距離でも、構内を歩く時間を合わせると計20分、みたいなのはザラなので。
交通網はかなり隅々まで行き届いていますが、それでも駅から離れた観光スポットは結構ありますからね。
あと、公共交通機関での移動は点の移動ですが、自転車は線の移動なので、途中目についた美味しそうな店にフラッと寄る、みたいな観光ができるのも、自転車の強みです。
要はどういう観光をしたいかによって、最適な交通手段は変わってくるということですね。
徒歩よりも広範囲を、スピーディに、しかし隅々まで散策したい場合は、自転車は非常に便利なツールなので、東京にお越しの際は、ぜひ利用してみてください。
何と言っても、見かけたらその場で新規登録、即利用ができますからね。
コメントを投稿するにはログインしてください。