始まってもう1年になるのに、いまだに週5回、毎日面白いんですよ、「じゅん散歩」が。高田純次って来年70歳になるんですが、これもう引退するまでやって欲しいですね。
おなじみの”純次節”は健在
「じゅん散歩」では、高田純次の持ち味である「手を抜いた」ギャグやツッコミがビシビシと決まります。お笑いの人だから当然、周りの人や視聴者を笑わせるためにギャグを飛ばしてるんだとは思うんですが、誰かを笑わせてやろう、という欲が感じられないんですよね。
で、ギャグ自体は、いかにも高田純次が言いそうなギャグなんですよ。ある意味またか、って思ってしまうぐらい定番なんですが、ついつい笑っちゃうんですよね。そんな体験をもう1年も続けてるのに、やっぱりまた観てしまう。
分かってても打てないストレートのようなギャグ
毎度同じようなタイプのギャグなのになんで面白いのかな、っていつも考えながら見てるんですが、多分アレじゃないですかね。
高田純次って、笑わせる時も普通の話をする時も、トーンが変わらないんですよ。淡々と話し始める。なので、ギリギリまでそれがギャグなのかどうか分からないんですよね。
それで、普通の会話とか普通の質問とか、とにかくここはギャグ来ないだろうな、と油断していると、そのトーンのままポンとギャグを放り込んでくる。で、ついつい笑っちゃうんじゃないかと。
野球で例えるなら、ストレートと変化球で腕の振りが変わらないピッチャーみたいな感じですかね。
街の人たちも高田純次みたいになる
また「じゅん散歩」では、高田純次だけじゃなくて、街の人たちも面白いこと言うんですよ。
これはたまたま面白い人に当たる(探してる)という感じではなく、おそらく高田純次に引きずられているんでしょうね。
高田純次が普通のトーンで面白いこと言って、それがウケてるので、相手している一般の人も、思いついた冗談を構えることなく口に出せるんじゃないかと。地井武男や加山雄三の頃は、もっと”大人の”受け答えをする方が多かったと記憶しています。
で、素人渾身のネタがスベった時も、高田純次は表情ひとつ変えずに拾ったり、冷たく突き放したり、と適当にあしらう。
それが迷いがなくてテンポがいいんですね。イヤな間(ま)が無いから、スベっても恥ずかしくない。てな感じで、いいテンションのまま会話が弾むわけです。
ああいうイジりの妙技は、元気が出るテレビでの他人事感溢れるリポートぶりを思い出しますね。
冒頭とラスト、槇原敬之のテーマ曲が流れるとこみ上げる謎の感動
「じゅん散歩」のテーマ曲「一歩一会」って、槇原敬之がこの番組のために書き下ろした曲なんですよ。番組のために作った曲だから、内容がまんま”散歩シリーズ”なわけです。今どき番組専用のテーマ曲なんて、子供向けのアニメか特撮ぐらいのもんですよ。
そしてこの「一歩一絵」が素直にいい曲だから困る。まず「じゅん散歩」の冒頭で流れると、心が洗われる。
槇原敬之の心地よい高音の歌声のせいで、素敵な散歩がこれから始まるんだ、という爽やかだけど、ちょっと切ない気持ちにさせられるわけですね。
ところが散歩中、高田純次に午前中に放送される番組という意識はあまり無く、下ネタもごく自然に入れてきます。
若い店員さんに向かって店長の愛人?と尋ねてみたり、手作りに子作りをかぶせてきたりと、爽やかな午前中の雰囲気を小刻みにぶち壊していくような内容なんですが、ラストに槇原敬之の歌うテーマ曲がバックに流れてくると、何故かしんみりさせられちゃうんですね。
で、なんかものすごくキレイな散歩を見たように錯覚しちゃうんですよ。生返事とか下ネタで構成されていたはずの散歩が。
純次要素ゼロの通販コーナーまでついつい見てしまう
「じゅん散歩」は35分番組なんですが、高田純次が出るのは前半の「散歩パート」だけ。後半は通販コーナーになります。
「ものコンシェルジュ」というタイトルで、女優・タレントの新山千春と元宝塚の愛華みれがモノを勧めてくるんですが、これが絶対に僕のような属性の人をターゲットにした商品じゃないんですよ。でもなんだかんだで毎回見ちゃってますね。
正確にはテレビを消すのを忘れて、つけっぱなしにしているのが目に入っちゃう、という感じですかね。散歩パートが短くて物足りないので、消すタイミングを逃してしまっているのかもしれません。
いつかJシューズ買っちゃいそう
「ものコンシェルジュ」の後は、Jシューズという高田純次プロデュースの散歩用の靴の通販コーナーが始まります。
まあ高田純次はデザインの専門学校出てるし、実際にオシャレですから、デザインもいいし高級感もあるんですが、送料込みで20000円近くするんですよ。結構高いわけです。
「これはさすがに買わんだろ」と思いながら横目で見てるんですが、あまりに「じゅん散歩」が好き過ぎるからか、最近見直しちゃってるんですよね。色々工夫してるみたいだし、これもしかしたらお得なんじゃね?とか思えて来ちゃったりして。
たまに購入特典とかもあるんですよ。高田純次のイラストがプリントされたトートバッグが先着1000名とか。普段トートバッグとか使わないけど、なんかいいモノ手に入れた、ぐらいの満足感はありそうだし。
最近は、こんな感じで少しずつ意識が変えられていって、あと1年くらいしたらJシューズを履いて街を散歩する自分がいるんじゃないかと不安?になってます。
でもあれ結構売れてるんでしょうね。年配の人とか、それぐらいポンと出せる人いっぱいいるでしょうし。
ともあれ「じゅん散歩」は、老若男女が毎日欠かさず見た方がいいです。さっそく録画予約してみてはいかがでしょうか?
Jシューズとはある意味真逆の安全靴。散歩にいかが?
[nlink url=”http://kametec.info/2016/11/09/workman_safety_-shoes/”]