野球観戦中、審判の下したジャッジに違和感を感じる時ってありますよね。
人間がやる以上、きわどいプレーで判断が分かれるのはある程度は仕方無い、と理屈では分かっていても、たった1つのミスジャッジで試合結果が大きく左右されることもあるわけで、文句の1つも言いたくなる気持ちも非常によく分かります。
そんな時は、審判の立場を少しだけ理解できるアプリ「ジャッジ!」をオススメします。
ひたすらジャッジを下すだけ
このゲームをやってると、誤審をしないでテンポ良く試合を進めていくことの難しさが少しだけ分かります。あくまで、少しだけ、ですが。
ゲームは単純で、審判になってひたすらジャッジを下すだけです。制限時間があるのであまり長い時間考えることはできません。画面下方にゲージが出てくるので結構焦らされます。
このゲージは実際の審判のテンポに比べるとかなりゆっくり目なので、本職の審判がいかに短い時間で判断しなければならないかを実感できるんじゃないかと思います。
また、球審だけでなく、塁審と外審のジャッジも体験できます。ライン上のファールとフェアの判断は無いんですが、アップデートで入れてくれませんかね?
まあ、ピッチャーの位置的に全球ボークな点とか、変化球のバリエーションがあるわりに結局判定がミットの位置(本来はベース上)だったり、球審以外も全員マスクをつけてたりと、色々とツッコミどころはあるわけですが、本質はそこじゃないんですね。
リラックスした状態でじっくり時間をかければ間違えるはずのないような問題も、制限時間付きの一発勝負、しかも勝敗に重大な影響を与える状況だと難易度が格段に上がる、という点が重要なんですよ。
プレッシャーの少ないゲームですら結構緊張するわけで……
3回間違えるとゲームオーバー。その間に、何打席でジャッジを下せるかで評価されます。
このゲームには1試合、という節目は無いですが、だいたい80打席ぐらい間違えなければ、1試合誤審無し、ということになりますかね。プレーしてみて下さい。かなり難しいですw
しかもこれ、所詮ゲームですから、プレッシャーもそれほど大きくありません。それでもゲージが減っていくのを見ながら選ぶと結構焦ります。
一方、実際の試合は、無数の観客や視聴者、そして選手たちに見られながら、試合を左右するようなジャッジを、体全体使って下すわけです。しかも、ゲームのようにパターンが決まっているわけではない。
そう考えると、審判ってかなり神経を使う仕事ですよね。
もちろん審判はジャッジの専門家ですから、野球経験が乏しい僕のような観戦専門のファンと同レベルで間違えてしまうようでは仕事は務まらないんですが。
ちなみに僕は、恣意的に偏りがあるのはもちろん問題ですが、悪意の無い、純粋な意味での”微妙な判定”が一定数あるのはまあしょうがないことなので、それをひっくるめての勝負なんだ、というスタンスで観戦してます。
ただ、もちろん審判に厳しい人の意見も必要なんですよね。審判もまた、選手や観客、視聴者にジャッジされている、という意識を持っているからこそ、適当ではなく真剣にジャッジするわけで。
というわけで、そんな緊張感を少しでも味わえるこのゲームをやる前と後では、審判に対する意識が少し変わるかもしれません。
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