家でも思いっきり歌いたい!
あー、ご近所や家族にバレないように大きな声で歌いたい!
カラオケとかもう10年近く行ってないし、行く機会も無いんですよ。
という訳で、大きな声で歌っても周りに聞こえない、防音マイクを自作しすることにしました。
忘年会、新年会、送別会、歓迎会、等々これから飲み会が増え、カラオケに行く機会も増えますよね?
新しい曲をマスターしたり、十八番を磨いたり、と参考にしていただければ幸いです。
市販品もあるが高い
一応市販品もあるんですよ。検索して真っ先に目につくのがこの1人deカラオケDX 防音マイクですかね。
でもこれ、定価8500円くらいで、Amazonだと割引されてるんだけど、それでも5000円近くするんですよね。
(追記)外出控えの影響で需要が高まっているのか、最近は価格が安定していないみたいです。みんな考えることは一緒ですね。
この商品もよく見かけます。
Switch向けのUSBマイクにはめるタイプもあります。
こちらも需要増からか、価格が安定しませんねー。
最近テレビなどでも紹介されてるのがウタエットという商品。
どれもコンセプトに大きな違いは無くて、要は口から出てきた音が漏れないようなカバーをマイクにつけた、という代物です。
でも、布団に顔を押し付けて叫んでも、周りにはあんまり聞こえないじゃないですか。
だから、別に5000円もするものを買わなくても、”顔に押し付ける布団”をコンパクトにしたものを自作すれば、もっと安く防音できるんじゃないかと思ったんですよね。
使っていないフローリングマット?を発見。使ってみた
まずは、既に持っているものだけで作れるかどうか、家の中をゴソゴソやってみたら、今回の製作にうってつけ、っぽいものが出てきました。
フローリングマットです。
そういえば、こんなの買ったっけ、というくらい忘れ去られていたものなので、捨てる気持ちで自由に使えます。なんという幸運でしょう。
やや固めのフェルトで、重ねれば結構音を吸収してくれるんじゃないですかね。
このフローリングマットに加えて、100均(ダイソー)で、応援メガフォンと、スポンジマットを買ってきました。
完成品のイメージは、メガホンを芯にして、扇型にカットしたフローリングマットを丸めて重ねていき、最後にスポンジマットを重ねて、肌触りを良くする、というイメージです。
フローリングマットは効いてないっぽい
何枚も重ねていくと、はみ出してくるので、この部分はハサミでザクザクカット。はみ出ないように切り出す形を変えていくのがクレバーなんでしょうけど、面倒ですからね。どうせいっぱいあるし。
何枚か重ねてから、試しに口を当てて声を出してみたんですが……あんまり変わらない?これでシャウトしたら、家族はおろか、近所にもバレバレですね。さてどうしたものか……。
スポンジマットがめちゃくちゃ効いてる
失敗かなー、と思ったんですが、ダイソーで買ってきた「スポンジマット」を重ねてから大声を出してみたら、耳に入ってくる音が明らかに小さくなりました。ひょっとしたら、このスポンジマットだけで行けるんじゃね?
まあ、ある程度厚みが無いと、顔に押し付けた時にフィットしないので、フローリングマットは重ねたままにして、最後にスポンジマットで覆いました。
スポンジマットの色が変わっているのは、足りなくなったので、たまたま家にあった同じ商品を追加したからです。それにしても、ガムテープの貼り方が適当で醜いですね…
念のために簡単に説明すると、写真下側の広がっている方が顔を押し付ける側の口です。通常のメガフォンの使い方とは逆ですね。
メガフォンの両側はスポンジマットで塞いであります。小さい方の口は、太めの輪ゴムと結束バンドで、スポンジマットが外れないように巻いてます。
で、中の構造としては、外側から順に、メガフォン→スポンジマット→フローリングマットで、最後にまたスポンジマット、という感じです。最後のスポンジマットを覆う前の段階で、こんな感じですね。中にマイクを入れる関係で、フローリングマットの方は少し減らしました。
メガフォンの狭い口のほうから何やらコードが出ているのがマイクです。こいつをマイク端子に差し込めば、自分の声をイヤホン越しに聴いたり、録音したりもできます。
使ったマイクはオーディオテクニカのタイピン型ステレオマイクロホンAT9830。
でもこれはこれ10年前くらいに買ったやつなので、今は新しいのが出てると思います。
取り外すのには、この防音メガフォンを解体しないといけないので、普段から使っているものは使えません。僕のは、もう使っていないので、こいつ専用になってもらいました。まあ、単に歌うだけならこのマイクは必要ないです。
※(追記)わざわざこんな穴を開けなくても、口を塞ぐ側からマイクを入れてうまいことやれました。最後に追記しています。
音が漏れていないことがひと目で分かる画像を見せよう
と、ここで実際に声を出した音声なり動画なりをアップして効果のほどをお伝えすべきなんでしょうが、僕の声は、ネットで公開するにはあまりにも聞き苦しいので遠慮させてもらいますw
代わりに、ボイスレコーダーの音量を画像で紹介しましょう。振れが大きいほど、大きな音を拾っていることを意味します。
これはカバーをつけずに「夜中につぶやいた独り言」の音量
次に、カバーで抑えて、とある曲のサビを大声で歌った時の音量。
思いっきり歌っても、”夜中の独り言”よりも小さい音しか漏れない、とご理解いただけたかと思います。夜中に軽く喋っても文句を言われないような環境であれば、このカバーをつけて歌っても問題ない、と言えるでしょう。
ポイントは「空気が漏れない」
ポイントとしては、密閉することですね。このスポンジマット、どうやら空気をほぼ通さないっぽいんですよ。
音は主として空気を震わせて伝わっていくので、その空気が漏れないようにすれば、音は確実に小さくなる、というわけです。
なので、中の空気が外に出る際に、必ずこのスポンジマットに遮られるような感じでメガフォンの内側に敷いてやればいいわけです。
そして、この防音メガフォンを顔に当てた時に、顔とメガフォンとの間に隙間が出来ないようにしましょう。この隙間からの音漏れが結構大きいので、顔にフィットするように調節する必要があります。そして声を出す時は、なるべくメガフォンを顔に押し付ける。この時、鼻もメガフォンの中に入るように当ててください。というか、そうしないとアゴの下に隙間ができて密閉性が損なわれます。
息継ぎの時だけ慣れが必要かも
鼻と口、両方塞ぐことができれば、かなり音を下げることができます。僕はそうしているんですが、これは息ができません。息継ぎの時だけ、タイミングよくカバーを浮かせて空気が入るようにしないとダメですね。
ポジティブに捉えるなら、これで歌い続けることで、息継ぎのタイミングも上手になると思います。
息苦しい思いをしてまで下げなくてもいい、という人は、口だけ覆えるような形に調整しましょう。内側のフローリングマットを顔にフィットするような形になるようにハサミで切るなどして整え、最後にクッションマットをかぶせる感じになると思います。
ところで、今回使ったフローリングマット、防音的には効いていないっぽいので、クッションマットを何枚か買って、何重にも巻くようにすると、もっと防音効果が高まりそうな気はします。
僕としては、これだけでも十分なので、やりませんけどね。もうこれで完成でいいです。
材料費は300円(税抜)程度。マイクも仕込むと+1000円くらい
結局、製作費はいくらぐらいだったかというと、メガフォン、スポンジマット2枚で300円(税抜)ですかね。
フローリングマットの部分は、布なら何でもいいんじゃないかと思います。古いタオルとか。
とめるためのガムテープや結束バンドも勘定に入れると500円くらいといったところ。
なので、まずはマイク無しの防音メガフォンを作り、防音効果を実感したら、マイクを買って、中で音がこもらないように調整して、雑音の入らない録音マイクに改造するのがいいと思います。
どうすれば音がこもらないのかはまだ分かりませんが、ゆくゆくは色々調べて、そこそこ使える録音マイクに仕上げたいですね。
(2020年3月23日追記)
ピンマイクを、口を塞ぐ側から入れてみました。これでも全く問題なさそうです。
口を塞ぐ方からマイクを入れて、スポンジシートの切れ目にクリップを差し込んで固定しています。音漏れは無いっぽいです。わざわざ奥に狭い穴をあけてコードを通すなんて面倒なことをしなくても良かった。
DAMの精密採点にも耐えうる性能を確認
こいつを使って、DAMのWindows用のカラオケアプリで歌ってみたのですが、採点までバッチリできました。公式ではUSB接続の推奨マイクのみ動作を保証していますが、オーディオケーブルで接続するピンマイクでも採点できるっぽいです。
そして、ちゃんと採点できました。全国1位だって夢じゃない!
家カラオケ系のサービスは初月無料とかあまり無いんですが、dTVがJOYSOUNDのカラオケ映像を配信してたりします。採点機能などはありませんが、dTVには初回31日間無料のサービスがあるので、家カラオケどんなもんかな?というのをとりあえず無料で使って試せます。(2021年02月15日現在。配信、見放題が終了している可能性もあるので、現在の配信状況についてはdTVのサイトでご確認ください)
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